LAを拠点に活動するカナダ人アーティストのKaren Lofgran（カレン・ロフグレン）は、個人的なメモ、対話、注釈が組み合わされた本書『EMBRUJADA: CHARMS FOR THE LIVING』を制作した。そうすることで彼女の生きたフィールドワークは、サイケデリック、エロティカ、異種間の恋愛を経て、フェミニズムと脱植民地主義の視点を形作る出会いへと変化する。
本書は彼女の国際的な活動から生まれた作品を考察するもので、それらは主に自然や有機的な形態にインスピレーションを受けて制作されている。科学的な分野と精神的な領域をつなぐ彫刻的な魅力を伝え、未知なるもの、知りえないもののための空間として機能する。
自然、身体、教育学に多くの共感をもたらすメキシコのヴォーカリスト兼パフォーマーのCarmina Escobar（カルミナ・エスコバル）、ペルーのフェミニスト美術史家でありキュレーター、作家のFlorencia Portocarrero（フロレンシア・ポルトカレロ）、エコロジーと社会的課題へ情熱を注ぐオランダのキュレーター兼作家のMarjolein van der Loo（マージョレイン・ファン・デル・ルー）との対話を通して、本書はさらに、儀式、歴史、神話が時を超えてより大きな意識の構築に目を向ける親密圏をもたらしている。