『Feeding on Light』は実験の写真を通して光合成を検証し、それをフィールドガイドとして構成する。穴のあいた何枚もの葉を想像しみれば、葉の中に生息し葉を食べる昆虫、菌類、バクテリアなどの生物が、さまざまなパターンをつくり出している。
Eva-Fiore Kovacovsky(エヴァ=フィオレ・コヴァコフスキー)は、ベルリンを拠点に活動するアーティストで、写真家出身。本書は、アナログのカラー暗室に「自然」を持ち込み、樹木、昆虫、太陽の間でしばしば観察される共生関係の痕跡を実験的に捉えている。136点のフォトグラム、87点のコンタクトプリント、496点の葉のネガプリントは、広範な索引によって植物の一般名と学名にリンクづけられており、Margot & Roland Spohn(マーゴット&ローランド・スポーン)、Sina Ribak(シーナ・リバック)、Taco Hidde Bakker(タコ・ヒッデ・バッカー)らによるエッセイは、生物学、生態学、哲学の観点から、彼女の作品の背景を説明している。