アムステルダムを拠点にアートディレクター、写真家として活動するJoshua Hoogeboom-Noyaの写真集。「新しいトポロジー」と「帰属の不可能性」についての研究と撮影をコンバインしたシリーズ。2018年に岐阜県養老町で撮影した001-003に続いてつくられた本書には、2022年にアメリカ・ニューメキシコ州で撮影された写真が収録されている。
リソグラフのブラック1Cの潔さは、写っているものの勢いを眼前に蘇らせる。1枚1枚の光を追うようにページを捲っていくと、だんだんと作家の息づかいまで聞こえてきそうだ。視るほどにJoshua Hoogeboom-Noyaが追求した「新しいトポロジー」と「帰属の不可能性」の意味を自分なりに解釈したくなってくる。