ナーム(メルボルン)を拠点とするダンサー兼振付師Shelley Lasicaによる初の作品集。彼女は40年以上国内外でダンス、振付、パフォーマンスを発表し、ダンスが持つ学際的な可能性を探求し続けている。さらに、キャリアを通じて、交流プログラムやメンターシッププログラムの企画、ダンスやビジュアルアートを学ぶ学生へ振付指導をしている。
本書には、Lasicaやダンサーたちの眼差しを感じられる写真、自然と身体を動かしたくなる清々しい写真が、豊富に収録されている。また、プロジェクトプロデューサーのZoe Theodore、キュレーターのPip Wallis、ライターのMegan Payneの文章によって躍進し続けるLasicaの実践が記録されている。写真は粗い網点で低い線数で印刷されており、視覚的に印象深い。
出版はメルボルンを拠点とする〈Perimeter Edition〉。Perimeter Editionsは写真家、アーティスト、キュレーター、作家との緊密なコラボレーションによるアクティブな出版に重きを置いている。