Pages: 370
Format: 172×110×9㎜
Bookmaking: softcover
Language: Japanese
Publication Year: 2022
Publisher: 中央公論新社
ISBN 978-4-12-102686-6

中国哲学史
諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで

¥1155 (税込)

「中国的」と聞いて持つイメージはどんなものだろう。本書では中国哲学という観点から中国への理解を深めようと試みる。中国哲学は現代中国の文脈や構造の要素となっており、中国哲学の由緒を知ることは現代中国を読み解く鍵となる。儒家の始祖・孔子とその弟子である孟子や荀子、道家の大家である老子と荘子など春秋戦国時代に現れた諸子百家に始まる中国哲学。やがて栄える仏教やキリスト教と対峙することで中国哲学は揺さぶられるが、それでも現代まで教えは読み直され続けている。

序章は、西洋からみれば「中国に哲学はない」となることの考察から始まる。地球上のすべての概念はどうして西洋的な視点で評価されることが常で、また東洋の我々も、西洋からの評価を目論んでオリエンタリズムを内包してしまうのか。本書は中国3000年の叡智を丹念に読み解き、西洋を含めた世界史の視座から、より深い理解へと読者をいざなう。中国への理解が深まるだけでなく、自身を見つめ直すきっかけにもなるだろう。購入者特典として、雑誌『オフショア』山本佳奈子さんによる解説エッセイ付き。