なぜ、アルビジアがシンガポールにやってきたのか?ロバート・チャオ・レンフイによって著された本書は、シンガポール各地から4本、モルッカ諸島から1本の、計5本のアルビジアを記録している。
インドネシア・モルッカ諸島原産のアルビジアは、その急速な成長力と、森林伐採や都市開発によって荒らされた土壌でも生育できる特性から、意図的に導入された植物である。一方で、破壊された空間の再生においては、繊細でありながらも自然を回復へと導く力強い役割を担っている。
本書は、見過ごされがちなこれらの木々に焦点を当てることで、シンガポールの絶えず変化する環境における「レジリエンス(回復力)」と「適応力」を再定義する。また、アルビジアが生い茂る地域の林床が、落ち葉によって黄金色に染まる様子に着想を得て、黄色の紙に印刷されたデザインを採用。さらに、雄大な樹冠をもつ高木であることから、A3サイズに近い縦長の判型とすることで、樹木のスケール感を表現している。巻頭には、キム・ヘジュによるエッセイと、アーカイブ写真による序章を収録。






