アーティストのYo-E Ryouは、長年海外で暮らした後、2021年にチェジュ島へ移住した。海に囲まれたチェジュでそれまで泳ぐことすらできなかった彼女は、海女さんの学校に飛び込む。先輩のケアとサポートに導かれながら、水の中へと身を委ねていく。やがて泳ぐだけでなく潜ることも学び、自らの身体と水が絡み合うような感覚を体験する。陸から海へ、垂直的な潜行から潮の水平的な流れへと移行する中で、彼女は新たな存在のあり方を見出す。
水と身体が織りなす身体的な時間、海女の女性たちの生、そしてかつて栄えたコミュニティが徐々に失われていく現実を見つめていく旅の記録。また、呼吸や身振り、記憶を通して受け継がれる知としての「水の言語」にも焦点を当てている。アーティスト自身の考察に加え、寄稿者たちがそれぞれの視点から海を捉え、水との個人的・文化的な関係を多様な形で一冊に収めた。









