Pages: 168
Size: 293×243㎜
Format: Hardcover
Language: English
Designer: Hans Gremmen
Publisher: Fw:Books, 2023

Gluckauf

Bertien van Manen
¥9000 (税込)

この写真集は、2023年4月18日から10月1日にかけて、オランダのSCHUNCK美術館で開催されたファン・マネンの個展に合わせて刊行された。写真家の van Manen(ファン・マネン)は、旧オランダ炭鉱地帯東部の中心地であるヘールレンで育った。父は国営鉱山の技師であった。彼女はこの工業地域近くに住むことで、見えてくる文化や影響を感じとり、関連する場所や人々についても詳しく知るようになった。本書は、ファン・マネンが、数十年にわたって世界中に点在する鉱山を撮影しまとめたもの。

収録された写真は、ヨークシャーのウェイクフィールドとニュー・シャールストン(イギリス、1970年代)、モスト(チェコ、1980年代)、アパラチア山脈(アメリカ、1980〜1990年代)、シベリアのアパナス(ロシア、1990年代)で撮影されたもの。ステレオタイプな炭鉱における厳しい生活を描き出すのではなく、プールで遊ぶ母と娘や、テレビに熱狂する子ども、台所のテーブルに座る家族、バスに乗る鉱山労働者など、本当の生活を描き出した。ノスタルジーではなく、圧倒的なリアリティで迫ってくる。デザインは川内倫子の写真集も手掛けるハンス・グレメン。