Pages: 360
Size: 182×256×22㎜
Format: Softcover
Language: Japanese
Publisher: photographer’s gallery, 2019

photographers’ gallery press no.14

photographer’s gallery
¥2750 (税込)

ギャラリー機関誌『photographers’ gallery press』の第14号。2017年、「学術人類館」で撮影された写真が3枚新たに発見された。1903年に大阪で開催された万博の場外余興であったこの施設では、北海道・沖縄・台湾・インド・アフリカなどから集められた人々が展示されたが、その内容をめぐって抗議活動が行われ、社会問題化した。大阪万博は、台湾という植民地を足がかりに版図を広げていく日本を体現するような「帝国のショーケース」であり、日本における万博の起源ともいえる博覧会だった。

本書には、人類館についての論考と欧米の博覧会で盛んに行われていた〈人間の展示〉をテーマにした誌面キュレーションを収録。そのほかに、第二次世界大戦中のアメリカにおける日系人強制収容所を記録した宮武東洋の写真、日本統治時代の台湾が収められた『臺灣寫眞帖』から60頁を収録するなど、残された記録写真から私たちは何を読み解き、現在へと受け継ぐことができるのか、様々な分野の識者による論考とともに探る。2025年、大阪万博が開催されている今こそ、本書を読んで考えたい。