本の未来はどうなるのか?その中でも特に、アート、デザイン、建築に関する書籍、文化批判の出版物はどうなるのだろう?この問いに、ジャーナリスト、芸術家、建築家、学芸員、翻訳家、デザイナー、哲学者、社会学者、教員、書籍研究者、出版社、印刷所、広告代理店、書店、歴史家、美術史家、批評家、政策立案者、編集者、学生その他の多くの人々が、熱く情報を共有してくたものが本書。5年、20年、または72年後(2100年まで)を見据えた意見を掲載している。ときにはユートピア的、ときにはワイルドな空想、ときには現実的なシナリオをテキストと図版の両方で掲載している。
本を愛する人や文化コンテンツに関わる人々にとって、とても興味深い内容だろう。グラフィックデザインは、さまざまな若いデザイナーが各セクションごとに担当した。その姿勢からは本の生存に必要となる、デザインの領域を拡張すること、多様性を認めることへの強い姿勢を感じる。