台湾生まれの写真家、富澤大輔による写真集。本書は「新乗宇宙」は、2020年、台湾の岐路となる総統選が近づく日々に緊張と憂鬱をいつも頭のどこかに抱えながら、生まれ育ったその土地を撮影した作品群。
2020年1月11日。香港でのデモが日々続き、未知のウイルスの存在に少しずつ世界が視線を向け始めた頃、台湾では『中華民国総統選挙』が行われた。この選挙は台湾の事実上の独立状態を継続する姿勢の民進党と、中国(中華人民共和国)との関係の強化を主張する国民党のどちらが選ばれるかという大きな岐路に立たされたものだった。台湾人の父と日本人の母の間に生まれてから16歳までを台湾で過ごした富澤は、選挙が近づく日々に緊張と憂鬱をいつも頭のどこかに抱えながら、生まれ育ったその土地を撮影した。日常に潜む崩壊の足音、人々の営み、宇宙のように広がっていく写真家の世界。













