Pages: 232
Format: 257×182×15㎜
Bookmaking: Saddle Stitch
Copies: 5000
Language: Japanese
Publication Year: 2020
Designer: Daisuke Kano
Editor: Naonori Katoh
Publisher: NEUTRAL COLORS
ISBN 978-4-909932-03-7

NEUTRAL COLORS 1

加藤直徳
NEUTRAL COLORS 1
Naonori Katoh
¥2640 (税込)

特集: 自分でつくると決めたインドの朝

オフセットとリソグラフを使い、手作業と機械でつくるインディペンデント雑誌の創刊号。個人の言葉を伝えるため、当事者が綴ったあわいのある言葉を紙に残す。リソグラフ印刷機の使用は見た目の面白さに加え、自らが印刷行程に関与することで、分業制・機械化によってこぼれ落ちてしまう細かい解像度の領域までアイディアを行き渡らせるため。破棄を前提とする大量生産を否定し、かつ少部数に留まることでもない、手作業による中規模出版モデルを目的にする。製本は日本の週刊誌やマンガ雑誌によくある「中綴じ」。複数種類の紙を使い、混ぜ込み、印刷方法を変えています。「紙を2つに折り、束ねて、留める」という最も単純で、プリミティブな本の形態だと考えている。

発行は1年に1冊。とてもゆっくりと感じられるだろうか。それでも本書は1年をかけてリサーチ、実地、思考、印刷に向けていく。創刊号の特集は「人生とインド」。インドのタラブックスの印刷工房で、「手で雑誌を刷ること」を閃いたことから本雑誌が生まれた。伝説のインド料理店「砂の岬」の店主日記、ユザーンによるタブラ修行日誌……などなど、インドが人生に張り付いてしまった人の、“超個人的”な想いが迸る内容が続く。